アトリエのある家			■	緑の中に埋め込む一間仕切不要の開放性
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この住まいのデータ　 家族：夫妻、子供1　　 建設地：神奈川県横浜市 敷地面積：299.9�u　　　　 延床面積：143.5�u　 構造：木造２階建 竣工年：1994年 設計監理／野口泰司・豊田良男 施工／野口工務店			■ 施主夫妻はそもそもの出会いがアマチュア劇団員時代。ご主人は漫画の創作や油絵、奥さんが油絵や陶芸などの趣味を持つ自然指向派の芸術愛好家です。 この住まいは母屋にやや広めのアトリエ、そして別棟に陶芸用の小さなアトリエを持っています。 ■ 建設敷地は市街化調整区域（田園）の東端に位置し、巾６mの道路を隔てたさらに東は新しく開発された住宅地。 母屋と小さな別棟とこれらをつなぐ必要最小限設けられた塀等によって、住宅地に対してはやや防御的な、田園に対しては開かれた配置計画を成立させています。将来的には休日園芸による植樹によって形成される緑の中に、母屋や別棟そして両者の間に生ずる外部空間が埋め込まれた姿になればと期待しています。 ■ この住まいでは、当工房初めてのOMソーラーを採用、その効率を上げる為に100�oのグラスウールや、ペアガラスのサッシを限りあるコストの中で採用しています。 この住宅の設計を通して実感したことは、熱的性能を上げることの大切さと、熱的性能を保障することによって実現した間仕切不要の空間の開放性でした。この開放性は、夏期通風の為にも極めて有効であることは言うまでもありません。