木の家－６ ■ 都市の山荘

　　　　　　　　　　　　※　
　　　　　　　
　　　　　　　　※　
　　　　　　　　　　　　※
　写真をクリック⇒拡大写真と解説 　　　　　　　※撮影　冨田　治

　　　　　　　　　　　　※　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　※　
　　　　　　　　　　　　※　
　　　　　　　　　　　　※　
　　　　　　　　 　

この住まいのデータ　

家族：夫妻、子供2　　　
建設地：横浜市
敷地面積：152.45㎡　　　　
延床面積：121.73㎡　
構造：木造２階建
竣工年：2004年

設計監理／野口泰司・三上未紀
造園設計／野口史枝(SOYぷらん所属）
施工／野口工務店

参照：現場から

　　　　　　 　		 ■

 30台半ばの夫妻と可愛いさかりの二人のお子さんの為の住まい。
若い家族が健康で輝くような日々を開始するにふさわしい住まいを実現すること、そしてこの敷地の東側に接する下り斜面の公園の自然樹林を生き生きと取り込むこと、この二つが大きな設計コンセプトになりました。
■ 実は当初、東側公園の自然樹林は、それが下り斜面あるため、夫妻をはじめほとんどの人にとって広い視界の中の小さな存在でしかなかったと思います。その自然林の緑が、この家が完成してみると、各室の東側開口から迫ってくるように見え始めました。自然樹林を上手に切り取るような開口部の配置やその大きさの決定がこの結果を生み出すことになりました。
■ １階居間・食堂からは高窓を通して、２階家族室やルーフバルコニーからは勿論、建物中央に位置する階段ホールや夫妻（当面はお子さんを含めた４人）の寝室からは家族室やルーフバルコニー越しに公園の自然樹林を見事に捉えています。
写真家冨田氏が撮影中に何度も「これは山荘だ！」と、つぶやくように叫ぶのを聞き、＜木の家６＞を「都市の山荘」と名付けることにしました。
■ 構造材は全て国産材の杉、梁材には地元神奈川県産材（吉岡木材）を使用しています。
１階床板：杉縁甲板　厚38×170（埼玉県岡部材木店）
２階床板：杉Ｊパネル　厚36×910×1820（静岡県丸天星工業）
多量に使用した壁用板材：杉巾はぎ板　厚12×910×1820
　　　　　　　　　　　（鳥取県協同組合レングス）。
■ 掲載誌
ウッディライフ（山と渓谷社）2004年107号「基礎断熱の家」
NEW HOUSE(ニュウハウス出版）2004年10月号
「公園の緑を借景にした山荘のようなやすらぎの木の家」